2025/07/31 19:38


自分が得意でないことは、
それが得意な誰かにやってもらえば
良いんだって、最近思う。

去年の夏、Tシャツを大量に仕入れた。
結果、まったく売れなかった。

私も、セレクトショップや百貨店で
アパレルに携わってきたから、
夏の商材として、
そりゃあ当たり前のことのように、
倉庫に行き、大量に仕入れた。

初出しは、その年の5月、
野外イベント「AAA Vintage Market」。
気合いを入れて並べたけれど、
結果は…1枚も売れなかった。
悔しかった。

でも、ふと気づいた。
実は、そんなにTシャツが好きじゃなかった。

考えてみれば、私物のTシャツは、
ほとんど無地。

もちろん、アメリカ製で、
こんな形、生地感がいいって、
そういう基準で選んだりしてる。

けど、ヴィンテージTシャツと
言われるようなものは1枚も持ってないし、
何十万もするボロボロのTシャツを
買う気持ちの理解はちょっと難しい。

選ぶとき、私は『カルチャーや記憶』に
共鳴するよりも、『生地や縫製』に
美しさを感じるのかもしれない。

今は思う。
苦手なことを無理してやる必要はないし、
得意な人がやってくれれば、それでいい。

そして、自分は自分の得意なことを大事にして、
深めていけばいい。

そう思えるようになったことが、
あの夏の一番の収穫だったのかもしれない。